誰もが発想するけど、かかる労力の割に効果的ではない立体音響について


jabba

● ショーの効果音的なもので、立体音響をやりたいということで、ラガッサには、五つのエフェクト用スピーカが用意されているバウ。立体音響って、アイデアにつまった部長などが、いかにも考え出しそうな陳腐なものですよね。これからお店を作る会議などで「スピーカをたくさん置いて、音を回したらどうだ」なんて誰もが発想して言い出しそうな感じ。実際、それほど効果的ではないバウ。必要な機材などの値段がもったいないと思えるぐらい。本格的にやるなら、学術的な研究や、途方もない完ぺきなシステム、そして労力が必要だバウ。ショーパブのお遊び的なものに、それほどのものをつぎ込むわけにはいかないバウ。

● 以前、横浜の松下で聞かせてもらった立体音響。それはそれは、息を飲むようなドキっとするものでした。上下にスピーカがあるわけではないのに、はっきり音が上から下に移動するバウ。それにインスパイアされたいぬは、18個のスピーカを上下左右に配置して、インチキ立体音響やってみたことがあるバウ。TOAというスピーカ会社のデモのお仕事でした。18個でも、上手にできたとは思えませんでした。

● さてラガッサでは、いかにも立体音響だぞ!なんて誇示するわけでもなく、あれよあれよという間に終わってしまうので、逆に効果的になっている気がするバウ。そうだ、誇示しないのが秘訣なんだ!

● 入谷での立体音響仕込み用に、フラットパネルスピーカ社から開発中の5.1チャンネルシステムが送られてきたバウ。仕込みだけなら、「.1」の部分のサブウーハーは必要ないバウ。とはいえ、せっかくだから、DVDプレイ屋につないで、5.1を経験してみたバウ。これは、いいぞー。

● いちばん5.1が堪能できるのがブルーマンMacプロ裏ミング日記のみっつぐらい前の写真紹介で「ニューヨークのブルーマンショーが見たい」と書かれていた、あのブルーマン。ブルーマンは、ラスベガスに来ていて、いぬは観ることができました。その時買ったDVD。おなじみ両面貼りのもの。片面はDVDビデオで、裏はDVDオーディオ。ビデオじゃないよと注意書きがかかれているバウ。実際オーディオとして聞くためのDVDビデオで、一分に一回ぐらい静止画が入れ替わるような感じです。立体音響バリバリで映像を重視しない。これって、いぬが作ろうとしている純音楽のDVDに、近いバウね。作品として成り立ってるので、安心して、いぬも作れそう。

● いままで、一番すごいと思って、聞きほれてしまった立体音響。聖蹟桜ヶ丘に住んでいたとき。田んぼを通る道。蛙の大合唱。チャンネルで言うと、何百だか何千チャンネルだと思います。