● また名作ふたつのスピカ第12話「ふたりの星はっぱ星」。スピカは、幼女時代の話がときどきあって、あいだに二〜三話、成長したアスミの本流話が挟まるという形態になってますね。このバランスすばらしい。気が抜けないよ。
● 今回も、たまにくる幼女話。ロケット獅子号の事故で、父を亡くした「かさね」ちゃんと友情物語。
● アスミの母も同じ事故で死んだのだけど、そのことは、いっさい触れませんでした。「あんたも寂しいだろうけど、わたしだって同じだぞ」という文字通り「殺し文句」なのだけど。殺し文句使わないの、うまい。不幸自慢争いだと、どんよりしてしまうものね。
● 2003年12月13日(土)にスピカのことを書いたときは「目に見えるものがすべてじゃない」というのが、精神世界的に印象的な台詞でした。
● 今回、「口に出した言葉だけが真実とは限らない」「誰もが気持ちを上手に伝えられるわけじゃない」「寂しくても楽しいって言ったり」「好きなのに嫌いって言ったり」…こんなライオンさんの台詞で、涙腺はじけました。とはいっても、やっぱり、本心を語ってほしいものですよ。