● 大自然の営みを、綺麗な映像で魅せてくれたネイチャーという映画。
● 本来の時間の流れよりも、ゆっくりになるように撮影されていて、それがとても美しいのです。
● それを観たとき、示唆をもらいました。
● どんな日常の風景も、ゆっくり映像にすると劇的に美しく感じるかもしれない。
● 普段急ぎ足で通り過ぎていってるもの全部、ゆっくりはっきり観たら劇的になるってこと。
● そういう言葉に出会いました。
● ほら、お酒などで時間がゆっくりに感じるとき、全部が美しく思えるときないですか。
● 最新コンピュータやネット機器、携帯電話のコマーシャルなどは「とにかく早い!早い!早い!すっごく早い!チョー早い!」を売りにしてる宣伝しかないバウ。
● そういう価値観を押し付けられてしまう現代。
● 建築現場のアルバイトをしていたとき「俺たちがやってることは、時間をかければ誰でも出来ることだ。だから、早さが大事なんだ。」と教えられました。
● 物を作るのも、個性やセンスを求められる場合と、「ただの一作業員」として早さが要求される場合があるバウね。
● 仕事だと、そういう世界があるのも理解出来ます。
● ゆっくりの美しさ、なんて気にしてられない世界です。早さへの欲求がないと、ここまでの文明の繁栄はなかったはずです。
● わかります。そういった価値観とのバランスも大事です。
● ですが、あまりに「早く!早く!」というのが多い世界ですよね。
● 一緒に出かける時に、準備が遅れる人がいる。
● 「こいつ、とろいな」と思う人が多いかもしれません。普通、多分、イライラしますよね。
● 待ち合わせの時刻に遅れる人がいる。
● 「お前のせいで都合がいい電車に乗り遅れたよ」なんて思う方も多いことでしょう。普通、多分、イライラしますよね。
● いぬは、ネイチャー以来、そういった感情は持たないで済んでるようです。
● 逆に、「思索の時間が増えてありがたい。」「普段気付かないものも発見出来て楽しい。」こんな風に思ってます。
● 道端の石に気付ける生き方で良かった。
● こんな考えは、大昔からみんな言ってたことですよね。
● 讃美歌でも「急ぎ行きて拝まずや」って歌われてるじゃないですか。
● (後日補完追記:讃美歌のこれ、「みんな急いで行って拝もうぜ!」という意味だったです。まるで逆に考えてました。「急ぐ人は拝まない」だとばかり思ってましたよ。)
● 「早く!早く!」が大多数の世界だけど、自分の価値観の時間感で、音の表現を続けていきたいバウ。
● 滅びに至る門は広く、そして入りやすい、と、いうことだし。