暗示で解決


inu

● 出てたんですね。五島勉の新作。ノストラダムスの大予言のいいわけは、別な機会にすると書いてありました。青萠堂の「アザーズ」別のものが来る、という本です。春に出てたとは。サブタイトルに「ビルゲイツも予見する」なんて、書いてあるバウ。コンピュータの天才ビルゲイツとか書いてます。

● いぬは、五島勉の本とか、大好きバウ。もしかしたら、「著者本人が信じてないかと思われること」も、グイグイ信じ込んでるように書く文章がね。へたなトンデモ本著者だと、その辺が甘い。生活費の工面だけのために、出版社が持ってきた企画を、適当に書くみたいなね。もう、「おれは信じ込んでるんだぞ」と思わせるというか、疑いの余地などは入り込ませないぐらいの気迫がイイバウ。

● その辺を楽しみに読むので、予言の当たり外れは、いいんです。コンピュータや、インターネットが、それはそれは、恐ろしい怪物のように、書いてあっても。チャットが、全く新しいコミュニケーションの手段だと書いてあって、少々こっけいでも。

● 実は、世の中、ほとんど暗示だからね。「どこまで読者を信じ込ませるか」もいいけど、「どこまで自分が信じてるように見せるか」というか。「信じきってる状況に、自分に追い込む」というか。なんか、うまく、書けないな。

● 商品の宣伝の記事を書くのに、変なものでも、良いと思わせるように書くというか。それより、一歩進んで、読者に「これを書いた人は、この商品が悪いとは、みじんも思ってない」と、思わせるぐらいの、芝居がかった文章というか。芝居がかったは、変かな。本当に、芝居を越えて、信じてるかもしれないし。やっぱり、ちょっと、まとまらないバウ。

● 宗教だって、宗教法人の目的は、経済力だったりするよね。それを、「世界平和や心の安定のためじゃないのか」と、わざわざ、突っ込むのは、大人げないし。でも、宗教家は、お金もうけのためだと、感づかせないようにしなくてはいけない。江戸のころからか、「金目的は不浄」みたいな価値観があるしね。へたな宗教団体は、もろお金儲けを前面に出して、ぼろが出る。もっと、「我が宗教は、お金のためではない」と信じ込ませないと。信じ込ませるには、自分が信じてるふりしないと。やっぱり、まとまらないバウ。五島勉の気迫に圧倒されてるからかな。

2000.7.4 @168

@371補足:アップルの新しいマウスは、使いやすいと信じ込ませることができるだろうか。本当に使いやすければいいね。