コンシューマ向け製品だからって


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プロフェッショナル的な使い方をしたりしてはいけないのでしょうか。ちょっと下らない質問だったね。そんなの、使う人しだいだし、がんがん激しく使っていいでしょう。逆にコンシューマ向け製品を、そんな枠決めなんかぶっ壊して、使いこなすと、かっこいい。
人はレッテルに弱い。ラベル付けとか。「あいつは、学歴が良いから頭が良い」とか。「坊主は、楽して儲ける職業」だとか。勝手に、レッテルをつけて、そう、決めつけるのね。ぜんぜん、そんなことないのにね。高校卒業の資格を持ってるのにオバカちゃんだったり、儲からない坊主だっているだろうしね。実際、枠を決めて、肩書を張り付けると、その人が分かったような感じになるけどね。スポーツマンなのに金づちだっていいし、作曲をやってるのにピアノが弾けなくたっていいでしょ。あ、だめかな?
さて、iMac。「大衆向け」製品として売られていますね。だから、みなさん、上位機種のパワーマックよりも、劣るようなイメージがあるようです。あるんですよ、本当に。「iMacなんて業務に使えない」みたいな風潮。iMacというだけで、パワーユーザの興味の対象からはずされたりするんです。
相当マックに詳しい人が、iMacに外部モニタをつなげられることを知らなかったりしてました。いぬの家ではiMacにナナオのモニタを繋いでいます。いぬの家に来てiMac本体とキーボードが離れているのを見て「こんなに離れて使いにくくないか」なんて言われたこともあります。本当に詳しい人なんですよ。つまり、興味の対象に、もっと砕いて言うと、全然眼中になかったんですね、iMacなんて、その人は。前の日記「こだわり編」に通ずるけど、ポリシーっぽいのをつくちゃって、自分で自分の世界を狭めていますね。iMac使うと、楽しいことがあるかもしれないのに。
逆の例。全然機械に詳しくない人が、「DTPの仕事で使うんだけど、iMacじゃねぇ〜」なんて、ほざいたりするんですよ。けっ。知りもしないのに、パワーマックの方が優秀だと思い込んでるんです。うるさいことを言うと、アップルのマック家族は、マザーとか仕組みとかが共通になっていて、違いはハードディスクとかの構成だけなんです。そして、今日のポイントiMacをすすめると「iMacでどの程度のデザインができるの?」だって。いい言葉を言ってくれますね。まさに、いぬ日記向け
この言葉がどれだけ馬鹿げているかは、ここまで読んでくれたら、説明は不要だよね。一応、なにか、コメントしましょうか。そうだなぁ。例えば、いぬは音楽を書くことしかできないいぬだけど、たとえ目の前におもちゃのピアノしかなくてもフルオーケストラの音楽を作ることができるでしょう。グランドピアノがあったとして、いい曲ができるかは、別問題なのね。この例じゃ極端かな。シンセサイザーで例えようかな。超高価なすごいビンテージシンセを100台持ってなくても、いぬなら、ビープ音だけでも自分なりの音楽表現を追求するよ。自分なりの表現。そう、これが言いたいことだ。
高いものを買えばいいものができるだろう刷り込みが、「iMacでどの程度デザイン」発言をうみだすのかな。高いものを買っておけば、「できの悪い作品に対してモノのせいにすることができない」状態に追い込むことができるけどね。自分を。それはそれで、いさぎが良いと思います。でも、今の話題はちょっと違う。
パワーマックは高くて(ベロシティーエンジンとか)多少高性能だけど、iMacは充分すぎる程の能力があるんです。ファイアワイヤで拡張性もばっちりなんです。クロック周波数だけをみると、iMacDVの方がパワーマック最低機種より上だし。しかも、存在に華がある。さらに、確実にパワーマックより優れている点もあるよ。ファンがないので、音がしないんです。静かです。あと、値段が手ごろ。さらに、一体型なので、配線が簡単。
配線について、またまた例をだしましょう。パワーマックを買ったのに、配線が恐くて箱をあけてないという人もいるかもしれないのでね。音編集なんかに使うには、昔だと、PCIバスにプロフェッショナルな音声ボードを入れて、高価なMIDIインターフェイスをシリアルポートに繋いでとか、しきいが高い作業でした。さぁ、iMacでエムランで同じことをやってみましょう。音声ボードもMIDIインターフェイスもいりません。エムランのステーション一個だけ。(楽器フェアでのいぬ報告にあるやつ。まだ売ってないけどねー)

すてっぷわん
電源を差し込む
すてっぷつー
ステーションをつなぐ
すてっぷすりー
ステップスリー。ステップスリーは、ないんです。

うひひ。これなら、恐くて箱をあけないなんて人は、いなくなるでしょ。これだけ簡単で、高性能で楽しいのに、パワーユーザと、パワーユーザのふりをしたい人はiMacを選ばないんです。色もきれいだし。かわいいし。取っ手もあるのに。
今日はiMacについての「どの程度デザインができる?」発言を利用させてもらいながら、いろいろ述べました。iMacだろうがパワーマックだろうが「使い方次第」だということと、「刷り込みで眼鏡が曇ると、楽しくなる可能性を逃してしまう」が、本日のまとめかな。

2000.2.9 @624